2004-01-01から1年間の記事一覧

地球大進化

昨日、というか本日深夜、ビールとズブロッカの飲みすぎで電気、テレビつけっぱで寝てしまい目を覚ますとNHKで地球大進化なるスペシャル番組の再放送をやっていた。 再放送初回を見て全部見ようと思ってたけどすっかり忘れてて、絶対見たかった全球凍結の回…

時間と空間

23日に盗まれた財布(http://d.hatena.ne.jp/fkj/20041224)については、やっぱりなんだか色々と考えてしまうところがあって、今日もそこから始めてみます。 あの時、(これは多分やられてしまったらしい)と、半ば否定したくありつつも盗まれたと認識したあ…

僕と彼女とグータンと下妻物語

細々した触れておきたかったことについてまとめて。 ・「下妻物語」 レンタルに出てすぐ借りたいと思ってたのだけどなかなか借りられず、やっと番が回ってきたので、中島哲也が監督したらしいフジのスマップのドラマをやっているちょうどその時間に観た。日…

スティーブン・キング「ペット・セマタリー」

キングの長篇は「シャイニング」だけ読んだことがあって、あと短編がいくつか。廃車に頭をはさまれたじいさんの話、みたいなのと、でぶ嫁と小男の結婚式によばれたジャズマンの話、みたいなやつの印象が軽く残ってる。後者はホラーというよりコメディっぽか…

厄払い

昨日、ちょっとした不注意で財布を無くす。おそらく盗まれたものと思われる。イオカードの残高3790円とビックカメラのポイント500円分もふくめておよそ6万5000円の損害。トラブル続きの一年に相応しい締めくくりとなってしまった。キャッシュカードや免許は…

茂木健一郎インタビュー

昨日の続きです。mixiメールでライターの雲泥斎さんから茂木さんのインタヴューのあるページを教えていただいた。 http://www.mammo.tv/interview/144_MogiK/ 上のページと、雲泥斎さんとのいくらかのやりとりで、茂木さんのクオリアに関する議論のどこに隔…

茂木健一郎「脳と仮想」

十月後半あたりに続けて書いたように「空想」や「妄想」といった問題について一方ならぬ興味を持っているところに、「仮想」なる気を引くタイトルのこの本が安く手に入ったので「クオリア」に関する勉強も兼ねて読んでみました。これがまた痒いところに手が…

鶴見良行「海道の社会史 〜東南アジア多島海の人びと」

宮本常一と鶴見良行はいつか読みたいと思いつつなかなか機会を持てずにいて、ちょっと東南アジア近辺について調べる必要がでてきたところに図書館でこの本を見つけ「バナナと日本人」も「ナマコの眼」も後回しで読んでみた。 これが期待以上に面白かった。 …

内田樹「他者と死者 〜ラカンによるレヴィナス」⑤

ようやっと最終章へ。 この短い最終章だけでも山ほど学ぶところがあったが、とにもかくにも本書の締めくくりの部分をあげておきたい。 <神の裁きが完全であれば、皮肉なことに、人間たちの倫理性は衰微する。なぜなら、人間が倫理的にふるまう努力をしなく…

ヒッキー

昼のニュースでちらりと見かけたが今日もどこかで引きこもりが親を刺したらしい。死にはしなかったようだけど。 引きこもりについては、夕方のニュースの特集でちょいちょいやっている長田とかいう怪しげなおばさんとか、斎藤環の著作をごくたまに流し読みす…

気付き

広辞苑第四版から 『気付き』気が付く。心付くこと。 『気付く』①ふと、思いがそこにいたる。感づく。②意識をとりもどす。正気に戻る。 『感づく』直感的に気づく。「敵に--かれる」 『気』 ①天地間を満たし、宇宙を構成する基本と考えられるもの。また、そ…

内田樹「他者と死者 〜ラカンによるレヴィナス」④

長めの章でまとまり具合がつかめなかったのと、苦手のエロス関連の部分のひっかかりをどうにかしようと何度か読み返した。 『あれほど重要な文化を持つドイツから、ライプニッツとカントとゲーテとヘーゲルのドイツの深層から出現してきたヨーロッパのヒトラ…

伊坂幸太郎「グラスホッパー」

多少は気をつかって書こうとも思っていますが、これから「グラスホッパー」を読む予定のある方には、以下、ネタばれ含みのところも出てきそうなので避けて通られることをお勧めします。 小説は、前々日に取り上げた“蝉”の他、やはり殺し屋の“鯨”、妻の復讐の…

ガブリエル・カッソ監督「抑圧」

そんな映画、存在しません。「抑圧」、とは、気分転換に読み始めた、図書館予約でまわってきた伊坂幸太郎の「グラスホッパー」の中の劇中劇。というか、そういう映画があった、というちょっとしたエピソードの一つ。この小説。“蝉”なる登場人物のエピソード…

「父」と「父親」

もう、しばらくはこの話題から離れたいなあ、と思いつつ否も応もなく引きつけられるのは、いったい誰の応召なのか。 「父」に比すべき何ものをも持たない「子」は、はじめ、ただひたすら「父」のするようにし、「父」の見るように見ることを学ぶが、あるとこ…

内田樹「他者と死者 〜ラカンによるレヴィナス」③

■第三章 二重化された謎 内田の本文は本文としてまた別の感嘆を呼び起こすものなのだが、やはり私の現在のもやもやにいくらかでも収まりをつけてくれるのではないかと予感させる部分を恣意的に引いて考察の材料とさせていただく。 「魅惑する者」とは「教え…

擬宝珠纏萌え

今日、風呂屋にあったジャンプの「亀有公園前派出所」を興味深く読んだ。両さんが擬宝珠纏を「男はつらいよ」のロケ現場となった柴又に連れて行って案内する、というのが今回の内容。その前段階として両津は纏に「男はつらいよ」シリーズ全作品を48時間も連…

母としての家庭・父としての世間(社会)

母親(的存在)に抱えられた保護的環境に現れた、脅威としての父親(的存在)を模倣することで、子どもにとって「家庭」が保護的環境となる。全精力を傾けてその環境に順応してきた(作法を学んできた)子どもにとっては、その「家庭」内でたとえ虐待されて…

「師」が知っているもの

父親的存在が果たすことになる役割は、子どもと睦み合っていた母親(的存在)の興味(視線など)を引くことで、母親から世話される環境が世界のすべてであった子どもに、その世界にはなかった脅威(母親が見つめてくれない、など)を与え、そういった世界認…

「知っていると想定された主体」が知っているもの

19日付け当記述に、内田は「教育分析についてはよく知らない」と書いていてさすが、みたいなことを述べたが、その内田の言があった『大人は愉しい』の当該部分を全部読んでみたら ここでいう「師」は、レヴィナスが哲学の文脈で「他者Autrui」と呼んでいるも…

「師と弟子」、「父と子」

弟子というものは、師の持っている技術や知識を受け継ぐのではなく、師がその師に対していたような作法を学ぶ。しかし、ここで言う「学ぶ」とは、師が「これこれこうしなさい」といった「知識」の形で与えられたものではなく、弟子が師を見てそうしているか…

内田樹・鈴木晶「大人は愉しい 〜メル友おじさん交換日記」

夜中に今まで見たことのないタイプの怖い夢を見て、どきどきしながら起きたら、その夢と昨日書いたこととの関連性を考え始めてしまってどうにもこうにも眠れなくなったのでもうあきらめて思いついたことを書き付けておくことにする。今日はどうせ昼間時間も…

昨日、もすこし書きたいと思っていたことなど。

昨日のような記述では、あたかも私が、「師」無しに独自に「学ぶ仕方」を得たかのように読めるが、もちろんそのような事実はなく、実際は、「師」の「弟子」になったという経験がなければ、封書で行われたはじめての議論のときの結果も違ったものになったは…

第二章 テクスト・師・他者

第一章では、語られる内容が問題となるのではない、ただ単に話を交わすことにのみ意味があるようなコミュニケーションを扱った。 第二章は、ユダヤ教の経典タルムードの解釈をめぐる「師」と「弟子」の関係をモデルとして、交話的対話、鏡像的対話ではない一…

第一章 知から欲望へ

P35 メッセージの中には、伝達を開始したり、延長したり、打ち切ったり、あるいはまた回路が働いているかどうか確認したり(「もしもし、聞こえますか」)、話し相手の注意を惹いたり、相手の注意の持続を確認したり(「ねえ、聞いているんですか」とか、シ…

 第四巻 立憲王政のこころみ

王党派と共和派の、ジャコバン派とジロンド派の、僧侶と農民の、議会と宮廷と人民と亡命貴族と国外勢力、ありとあらゆる党派の腹の探り合い、無為な議論と不決断、緊張の高まり、革命の王政との闘いへの前段階。この第四巻の中に、革命のなかで重要な役割を…

豊島区中央図書館リサイクル市

整理休館明け恒例リサイクル市へ市民の義務として資源ごみの無料ひきとりに行ってさしあげる。午前9時整理券配布、10時開館の予定が、今年はレコードやカセットも放出ということでか思いのほか人が集まりすぎたらしく開館を30分繰り上げた。わたしは8時ち…

竹内敏晴「癒える力」(晶文社)

看護婦(現看護師)を対象とした、雑誌「看護実践の科学」1997年1月号から12月号、および1998年9月号に連載した文章をまとめた本。P12 わたしは四十台の半ばになってやっと、まあ人並みに声が出、話せるようになった。その時からわたしは、声が相手にふれ…

TBSスーパーフライデー「久本&今田のお笑いネタの大辞典」

「オンエアバトル」をはじまりに「エンタの神様」、「笑いの金メダル」と、お笑いネタ番組を震源として、以前からちょいちょいやっていた「たけしの誰でもピカソ」でもお笑いネタの頻度が増すなど、ブームも一通り過ぎたところで、概ねそのへんの芸人の格付…

エルモア・レナード「五万二千ドルの罠」

十年前、京王線千川の駅に近い甲州街道沿いのセブン・イレブンで文春文庫のレナード「ミスター・マジェスティック」を買ったままほっといたのを今年んなってからなんとなく思いついて読んだ。なんで、またそんなのを買う気になったのかいまひとつ覚えがない…