僕と彼女とグータンと下妻物語

細々した触れておきたかったことについてまとめて。

・「下妻物語
レンタルに出てすぐ借りたいと思ってたのだけどなかなか借りられず、やっと番が回ってきたので、中島哲也が監督したらしいフジのスマップのドラマをやっているちょうどその時間に観た。日テレのイマイチだったドラマ「濱マイク」の中でも、面白いじゃん、と思わせてくれた中島哲也が監督で、たぶんそれほどはずさないだろう、と思っていたところ、これがなかなかおじさん好みの、女の子友情もの。「桜の園」あたりから「バウンスkoGALS」「がんがっていきまっしょい」「非・バランス」の邦画の系列って、なんだか名作が多いという気がするけど、それは私の目にピンク色のフィルターがかかってたりするからかもしれない。野郎の友情ものって、パッと浮かばないけど、なにがあったか。「キッズ・リターン」とかそうなのか。まだ観てないけど。野郎どうしだと、どうも、力石--ジョー、星--花形、ペコ--スマイル、みたいなライバル関係しか思い浮かばない。ゴン--キルア、あたりいいな。漫画ばっかりだ。とりあえず土屋アンナすばらしいということで。最近まで加藤ローサと混同してましたが。

・フジテレビ「グータン」
「殺し屋1」「ホムンクルス」原作ブレーンでおなじみ名越康文先生が出演する精神分析番組ということで初回ゲストのウッチャンのところから、録画し忘れと嫌いな奴の回を除いて一応全部録っといたのだけど、名越先生卒業って、番組続ける意味ねーじゃん。マイナーチェンジするごとに名越色を弱めていってどんどんつまんなくなっていったのが、ついにとどめを刺してしまったという感。もう多分見ない。ちなみに「精神分析」と言ってますが、あれはまったく「精神分析」ではありませんでした。「診断面接」といったほうが正確。もちろん、その「診断面接」のし具合が面白いから見続けてたんですけど。

橋部敦子脚本「僕と彼女と彼女の生きる道
昨年のすげー面白くって一般的にもそれなりに当った「僕の生きる道」の二番煎じと思って、ちょっと安直なんじゃないかと半信半疑で見始めたら、これが前作以上の感動作に。最終回でやや息切れした前作とは違い終いもしっかり。毎日待ち遠しく正座せんばかりの勢いで見たドラマって、「IWGP」「金八5」以来でした。それだけ熱中していたのに、暮れの再放送は、その時のいいイメージを壊したくなかったのか集中するのが疲れると思ったのか、見ないでいて、でも今日、最後の四話連続放送をついつい見てしまって、やっぱりこれは大名作だったわ、と触れずにはおれなかった次第。全国のお父さん連中を篭絡したといわれる凛ちゃんの「はい!」は、不自然に物分りのいい子どもの不憫さを抜群に上手く象徴していたと思う。あと、父--息子関係が驚くほど上手く描けていた。至上まれにみる駄作となった今期NHK東京担当連続朝ドラは、来4〜9月期脚本は確か橋部さんだった気がしたのだけど、それだったらまた見るかもしれない。「僕と彼女と・・・」と同時期にやってた「てるてる家族」が、かなり面白かっただけに、あの初回放送の衝撃ったらなかったなあ。はじまって五分くらいでこいつはだめだと思えるドラマって後にも先にもあれだけだろう。