2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大いなるもの

http://d.hatena.ne.jp/fkj/20050619 http://d.hatena.ne.jp/fkj/20050620(『不確かさの中を』P138) (編集部)私は、自分が何かに深く守られている、と感じることがあるんですが、それは? (神田橋)それは大いなるものですね。 (編集部)これまで生き…

メモ(カントへの旅)

たいへん素敵でたいへん感動した哲学関連の小話を読んだのだけど、どこでそれを目にしたのかすっかり忘れてしまい、今ようやく発見 紛失しないようにメモしとく。 (ノルベルト・ヴァイス著『カントへの旅――その哲学とケーニヒスベルクの現在』同学社にある…

新潟行

「武術探求」はじめとする甲野善紀先生経由で知った、中国武術“韓氏意拳”の正統な後継者、光岡英稔先生の意拳講習会に参加するため新潟に赴く。 土曜の夜中出発の高速バスを利用したのだが、これが思いのほか過酷。仕事で何度か利用した甲府コースなどにはそ…

『不確かさの中を』②(昨日の続き)

この本の最後の部分には同じく精神科医の中井久夫先生について話題が及んでいて、中井ファンの私としてはその部分だけは書店に並んだときに立ち読みし、その異能ぶりにあきれかったのでした。そこ、ほぼ全文になっちまいますが、まあ、そのエピソードの数々…

『不確かさの中を 〜私の心理療法を求めて』神田橋條治・滝口俊子

精神科医神田橋條治と臨床心理士滝口俊子による対談本。神田橋先生については以前 http://d.hatena.ne.jp/fkj/20041108書いたように、偉人という意味のえらいではない、えらい人、と思っていたけど、それどころじゃないですよ。まーあ、たいへんな人だ。 あ…

パトリシア・ハイスミス『目には見えない何か』

未発表短編を含む初期作品集『回転する世界の静止点』を、今年はじめ本屋で目にしたときは、え!?、といういきなり感ばかりに包まれてしまったハイスミス作品。別名義の普通小説を別にすれば、2003年、河出文庫から出た『死者と踊るリプリー』が打ち止めだと…