2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

誰もが知ってる誰も知らない

たぶん、精一杯にハートウォームな方向に振ってくれたおかげでまだしも観られるものになってるような気が。それでも暗澹な気分に塗り込める威力ありすぎ。実際の事件について考えるとさらに倍。 柳楽優弥と青木家七人兄弟の長女あざみちゃんがちょっとかぶる…

つかぬこと

をお聞きしたいんですが、こちらをごらんのみなさまは、さとうれお氏ってご存知でした?私は二年ほど前にはじめて知って、敗北感に近い驚愕を受けてしまって、このほどメルアドもブックマークもウィルスバスターという名のウィルスに全部ふっとばされてしま…

ダン・シモンズ『カーリーの歌』ハヤカワ文庫NV

短編集『夜更けのエントロピー』があまりにすばらしかったのでシモンズ処女長編にして世界幻想文学大賞をとったというこれ読んでみました。シモンズに対する認識を新たにした、というような面はなかったけれど、舞台となったカルカッタのルポ的な描写や密や…

ウィルスバスター

つい、二、三にち前に、買ったパソコンについてた使用期限つきのNortonを、12月まで使用料払い込んであるウィルスバスターと入れ替えたら、昨日の夜中、突然なんのソフトも立ち上がらなくなって、ふざけんな!、と怒りつつシステム復旧作業してもう二度とウ…

珈琲時光とタモリ倶楽部の都電

ホウ・シャオシェンの『珈琲時光』ビデオで観た。二時間弱で終わっちゃうんじゃなくって八時間くらい続いてほしい気分。雑司が谷から大塚にかけて池袋近辺の都電、高円寺ガード下の都丸書店、神田から御茶ノ水のあたり地下鉄丸の内線が地上に這い出て中央線…

東京スピード、山田優、バナナマン日村

東京メトロの今のイメージキャラクターだったのか山田優が走りながら靴を脱ぎつつジャケットも背後に捨てながらジャンプするっていう五コマの連続写真のポスター。五コマ目、最後のところで腕を背後に伸ばし胸を張りながら飛び上がったところが、今年正月の…

J.G.バラード『クラッシュ』ペヨトル工房

たしか一年ほど前だったと思うのだが、吉祥寺か西荻窪かそのあたり、中央線沿線の古本屋でこの『クラッシュ』が4000円くらいで売られてて、えー!?、と思ってまもなく、新宿のアルタの方にある紀伊国屋で、どこからどう入荷されたのか、もともと在庫であっ…

ジョン・カーペンター三昧

ソダーバークのソラリスを借りようと思ってレンタル屋いったらとなりにジョン・カーペンターの「ゼイリブ」があって、カーペンターって「シリアル・ママ」しか観たことなかったなあ、などとジョン・ウォーターズと勘違いしてたけどそのときは気付かず、じゃ…

岡野憲一郎『心のマルチネットワーク』講談社現代新書

著者はアメリカで精神分析の訓練も受けた精神科医。10年近く前に『外傷性精神障害』という本を出し、日本においてはかなりはやくから心的外傷(いわゆるトラウマ)や、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)についての考察を発表している人。以前、「恥」の…

オラフ・ステープルトン『シリウス』ハヤカワ文庫SF

文庫で300ページほどだったけど少々読むのに骨が折れた。 天才生理学者トレローンが様々な試行錯誤の上に作り上げた人間に匹敵する知能を持つ“超犬”シリウスの物語。人間並みの知能を持つ犬としての困難やそれに敢然と立ち向かうシリウスの不屈の闘志、犬と…

ダン・シモンズ『夜更けのエントロピー』

すばらしかった。 河出の奇想コレクションのシリーズはこれ以外テリー・ビッスン『ふたりジャネット』、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』、エドモンド・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』、アルフレッド・ベスター『願い星、叶い星』とあって、…

アントニイ・バークリー『シシリーは消えた』

本格苦手、と言いつつ、黄金時代の中心でもあるバークリーだけはちょっと読んでみたい、と常々思っていたところ、図書館に新着で入ってたこれ、たまたま見つけ借りてみました。この作品、なにやら作者の死後にその存在が発掘された幻の一品だということで、…

東池袋・Media Massageよろしく

うちの隣には、地番がなぜかまったく同じになってる建物があって、10年以上前に部屋を探しにやってきたとき、指示された地番に、その、6畳を対角線で二つに割ったような三角形の三階建ての建物を見つけて、おお!、こんなへんてこな部屋だったら住んでみた…