ジョン・カーペンター三昧

ソダーバークのソラリスを借りようと思ってレンタル屋いったらとなりにジョン・カーペンターの「ゼイリブ」があって、カーペンターって「シリアル・ママ」しか観たことなかったなあ、などとジョン・ウォーターズと勘違いしてたけどそのときは気付かず、じゃあついでに、と、評判になった「ゴースト・オブ・マーズ」借りてこう、となり、「遊星からの物体X」も借りてったら、なぜか「遊星・・」ではなく「いまを生きる」が入ってた。ナイス・ミステイク。「いまを生きる」は観ずに、「遊星・・」と取り替えてもらってカーペンター三連チャンしてみると、これが実に面白い。なんか、取り憑かれる、とか、感染してしまう、みたいなイメージに対するオブセッションでもあるのか、と思って、カーペンター監督作品はどんなのがあるんだ、とネットで検索して、近所のレンタル屋にあった「光る眼」「エスケープ・フロム・LA」「ヴァンパイア/最後の聖戦」を借り出し引き続き観てみる。と、「光る眼」の頭、スクール・バス購入のためのチャリティー・バザー、みたいなところまで観て、あれ?これ一度みたことあるような気が・・・、と思ってたら、ある境界線を越えたらみんな失神してしまうってくだりに入ったところで、ああ、これ観た、と気付いたけれど、どう終わるんだったか、いつ観たんだったか、どうにも思い出せなかったけれど、たぶん、夜中にどっかの放送局でやってたのでも観たんでしょう、いい印象だけは残ってた。その「光る眼」もある意味“憑かれる”バージョンと言ってもよく、唯一「エスケープ・フルム・LA」だけが違うタイプのものではあったのですが、それにも、主人公が主人公的なあれやこれやしなきゃならなくなる理由ってのが何時間かすると細胞を破壊してしまうとかなんとかいう菌を“感染”させられてしまった、というあたりにあって、こう、ここ最近、自分の中の他者、みたいなものにひどく振り回されている感覚を強くしている私には面白いの気味悪いのと、なんにしろ、はまりました。自分の中の他者、ではなく、われわれの中の他者、という形ではありましたが、「ゼイリブ」が一番面白かったかな。なんだよ、このやけにいい体は、と思った主人公役の人はプロレスラーだったんですね。それを知って二度笑った。