映画「シービスケット」

原作があまりにすばらしかったから、たぶん期待はずれに終わるだろうと思いつつも原作の余韻でも楽しむつもりでビデオを借りて観たんですが、餡農場つまらなかった。

B5のノート一枚に主要関係者の主な出来事をいくつかチョイスして並べただけのような散漫さ。おかげでスミスは一筋縄な調教師になっちゃうし、ポラードはただの不運な青年だし、ウルフは健康なジョッキーにしか見えず、どうせならビスケットの話はほっといて、うんこの山が洪水で流れ出して競馬場をぶっこわしていくっていう話を使ったB級パニック映画にでもしてくれたほうが面白くなったろうに。あとしゃべるビスケットとかだったら面白い台詞が飛び出してきそうだけどなあ。

昨日ラカンとか出たので図書館で数回借りたジジェクの「イデオロギーの崇高な対象」を借りてこようと思ったらいつのまにか登録から消えていた。あああああああ、まったく、またぬすっとの仕業だ。あったまくる。かつて借りたり、あるな、と確認したことがあった盗難本をメモっとくことにする。

ルディネスコ「ラカン伝」・ユング「元型論」「アイオーン」・カルナップ「物理学の哲学的基礎」・スタージョン「不思議のひと触れ」・「ナボコフ書簡集」・斎藤環「文脈病」・ラマチャンドラン「脳のなかの幽霊」・牧野修「楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史」

他にもまだなんかあったような気がしたが忘れた。がまんならん馬鹿がいるのは確かだが、図書館のほうももっとなんとかできんものか。

いま、うちのすぐ近所に高層ビル建て始めてるんだけど、どうやら図書館がそこに移動してきてIT化だなんだといってるが、そんなことより先に盗難防止の手立てをなんとかしなさい、豊島区図書館。